プログラム

2022年9月の木曜日のプログラム

こんにちは。

木曜日担当のやかんです。

9月の木曜日は、「一本橋」を渡ってもらいました。

詳しく説明していくと、長さ2m未満の2cm×2cmの木材の上を歩いてもらいました。

1週目  3回渡りきればクリア

2週目  1往復もしく3回渡りきればクリア

3週目  障害物を跨いで渡りきればクリア

4週目  中継で両足ジャンプして渡りきばクリア

5週目  1回渡りきればクリア 但しチャレンジは1回のみ ※失敗したときはスタッフと2ショット写真を撮影。

今月のプログラムでは、「バランスをとる」ことが要求されます。

ではこの記事を読んでくれている皆さんに質問です。

 

皆さんはどうやってバランスをとっていますか?また、バランスがとれない人はどんなことができていないと思いますか?

 

ほとんどの人が一番最初に自分でバランスをとる練習をするのは、おそらく乳幼児期の「立位」をとる時だと思います。立位をとるためには自分の重心を左右の足の間(支持基底面)に置く必要があり、この面積を広くとることが出来れば、「立位の保持」は安定します。

※もちろん例外はあるかもしれませんが、今回はあくまで一般的にという意味でとらえて下さい。

立位ができるようになった次は歩行ですかね?

ですがこの「立位」と「歩行」には大きな壁があります。

「歩行」とは「保持している立位」から一度、バランスを崩し、再度立位を取りに行くで、「歩行」として成り立っています。

「歩行」できるということは、「バランスの取り方」は知っているということです。あとは、バランスをとるために『必要な筋肉を必要な分だけ動かす』という繊細なボディコントロールです。

まぁこれが難しいので皆苦戦していましたし、だからこそ「一本橋」はいい練習になりました。

支持基底面が小さくなり、普段重心のコントロールしている膝や大腿筋から足首や足底の筋肉で重心をコントロールしないといけなくなることで、普段よりもかなり微細なコントロールが要求される形となるからです。

何度も失敗しながら身体に覚えさせる。赤ちゃんが歩き方を覚える方法と同じです。

ですが赤ちゃんが歩き方を覚えるのと違うところがあります。それは周囲の人の応援(熱量)だと思います。

赤ちゃんが歩こうとしている姿をみている周囲の人は、自然と「頑張れ」「もう少し」「もう1回」「やった」「すごい」など一挙手一投足にリアクションが返ります。

しかし

年齢が上がれば上がるだけ、できない・苦手なことを練習していても赤ちゃんの時ほどのリアクションはなくなっていきます。そうなると「一人で努力する」状態に近づいていきます。「一人で努力する」ことに慣れていない子どもだと「できるようになる」まで努力を継続することは難しく結果「できない」状態で終わってしまっていることが多いように感じました。

なぜそう感じるかというと、今回の「一本橋」全員が渡りきれるくらいのバランス感覚が養えてクリアできたからです。

応援は力に変わります。

能力の向上に直結するわけではないですが、「諦めない力」「持続する力」になると思った1か月でした。

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