プログラム

2022年9月の土曜日のプログラム

こんにちは。

今月の土曜日のプログラムは、「手話」です。

少し前にも手話をプログラムとして実施していましたが、今回はその続きです。

進め方に関しても前回をベースに行っていますが、前回と違うポイントとしては、本番の際に過去に実施した内容の手話も時折入れていったことです。その為当日分だけ覚えればいいと思っている児童は、『急な変更』に感じたと思います。『急な変更』に対応することが苦手な児童がいることは承知していますが、『急な変更』のない日々が必ず続くことはありません。

例を挙げると平日の朝は学校に行くことがルーティンになっている児童に対して、悪天候の為学校が臨時休校になってしまう。そんな『急な変更』が起こることは当たり前のようにあります。

では『急な変更』が苦手な子どもに対する支援として、ルーティン化させてあげることが、必ずしも正しいとは言い難いように思います。もちろんメリットもあるとは思っています。子どもたちにしても教える大人にしても『ルーティン化』は負担が少なく済みますから、『個人の能力に合わせてルーティン化する』こと自体は方法の一つとしては必要だと思います。しかし、デメリットとしては、自分で考え、自分が思う最適解に導く力=『応用力』や対応しきれなかった経験(失敗)をした時にそこから学ぶ力=『学習能力』が身に着くことが困難になってしまうことだと思います。

『自分の考えがでにくい』『失敗したときに落ち込む』『正解の時にしか答えることが出来ない』などが顕著にみられる人にあったことはないですか?

自我を持つ年代になると『失敗することを恥ずかしい』と感じやすくなり、『失敗する(恥をかく)くらいならやりたくない』と経験すること自体を拒否するようになりやすく、『失敗する経験を積まずに成功体験のみ』の経験が積み重なってしまいます。そうなると「自分が答えを知っていることしか出来ない(しない)」「失敗から立ち直る術がないため精神面で脆くなりやすい」などの要因の一つになっていくように感じます。

そうならない為にも、小さな失敗を作為的に提供し、指導員が寄り添い・見守り・支援し、周囲に支えられながら失敗から学び、工夫という自助努力の結果に成功という経験が彼らの人生をよりよくしていくと思っています。現に今回のプログラムでは、過去にした内容の手話に対して対応できなかった児童は、『もう嫌だ。やりたくない』と言っていましたが、他の利用児童に教えてもらったり、他の指導員とやりとりの練習をするなどして、最終的には課題をクリアし、本番以外の際にも手話で合図を送るとリアクションできるようになっていました。

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