プログラム

2025年9月総評

皆さんこんにちは。

和歌山県紀の川市の貴志川町にある放課後等デイサービスK-if(けいふ)のやかんリーダーです。

総評をするには少し早いような気はしますが、そこは少し目をつむって頂いて、読んで頂ければ思います。

9月に入ると夏休みも終わって、子どもたちも通常授業に戻っていると思いますが、この時期は、夏休み期間中とはまた別の問題が起こりやすい時期でもあります。

それは『夏休み癖』です。実際はこのような言葉はないと思いますが、夏休みという長期間の休みの生活リズムが通常化してしまい、通常生活であるはずの学校生活を負担に感じる状況になっているということです。

この状態は大人でもなりますし、障がいの有無に関係なく陥るかと思いますが、障がいを有している児童にとっては、この落差は大きな負担になる傾向が強いようで、理由は様々ではあるかと思いますが『夏休み明けから学校に行かなくなった』『精神的に不安定な日が増えた』等、夏休み前にはなかった状態に陥ってしまうケース多い様に感じます。

なので当事業所では、夏休み中の過ごし方に学校要素を組み込んでいます。子どもたちにはあまり好評ではありませんが、効果としては試してみる価値はあると思います。その要素というのは、『決まった時間と量の学習を行う』ことです。

学校よりも量も時間も少ないですが、学校では決められた『時間数』『量』『目標値』『手順』が『カリキュラム』という形で存在しています。なので当事業所では、『午前中に夏休みの宿題(もしくはK-ifの勉強(各児童が学習済みの内容)を1ページ毎にスタッフに正誤の確認をしてもらい、5ページ分終わらせることができた時点で、終了』という時間を作っていました。

その為、学校が始まったとしても、『学習する習慣』は損なうことなく夏休みを過ごすことが出来、また、この9月のプログラムは、通常生活に支障をきたさない為に、難しい内容は避けて、軽めの内容になるようにすることで、子どもたちにかかる負担の軽減を意識しています。その為、夏休み明けの通常生活に対しても少ない落差で、過ごしていける可能性が高くなり、結果として、本人・家族・学校等本人を取り巻く人々の負担が軽減されることにつながっていくと考えています。

ただ、この結果に向かう為には、子どもたちの『生活習慣』を維持することが必要なので、利用頻度が週3回の以上利用してくれている児童には、効果が高く、週2回以下の児童には効果が薄くなる傾向はあります。

総評としては、今年度の9月は夏休み明けの子どもたちの精神状態が安定して通常生活を開始できるかが焦点でしたが、今の所不安定になっている児童は少ないようなので一安心しています。

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